
圧縮荷重を受ける船底外板の最終強度は、ある水圧値の時に最大となる。
(7) 有限要素法解析の結果によると、現行の船級協会規則」の算式で計算される船底外板パネルの座屈強度は、15m水頭程度の水圧が作用する場合でも、最終強度の観点から見て十分に安全側の評価となっている。(図3.5.1)
(8) 船底桁に剪断荷重が主なる荷重として作用する場合、ウェブに座届が発生しても桁ウェブに張力場が形成され、桁は全断面塑性荷重にほぼ等しい耐荷力を有する。ただし、ウェブの座屈がスチフナで仕切られた局部座届である場合には、最終強度に達した後にやがてスチフナにもたわみが生じ始め、この時点で耐荷力は少し低下するが、再び張力場が効き出して耐力の低下は止まる。(図3.5.2,3.5.3)

図3.5.1船底外板の座届・最終強度

図3.5.2船底桁の解析モデル
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